朗読の友

ろうどく・の・とも
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半藤一利「完全版昭和史」
半藤一利のベストセラーの語り下ろし講義が完全ノーカット版で登場!
迷走する現在の日本の明日を考えるための必修講義!
歴史とは、私たちの父祖がいかなる国家観や世界観をもって生きたか、何を目指したか、何を改革しようとしたか、何に殉じようとしたのか、そうした物語なのである。
そして歴史とは、現在の延長線上にたしかにあるものだ。

半藤一利 「完全版 幕末史」講義
活躍したのは龍馬ひとりではなかった・・・。
現在の「日本の憂鬱」以上の「五里霧中」が、ほんの150年前に日本を取り巻いていた。
列強が虎視眈々と狙うカオスの中で、いつ、誰が、どんな風に日本を日本たらしめたのか?
これまでの幕末史観に、あえて朝敵といわれた東国方からの視点をも加えることで、歴史はいよいよ立体的なダイナミズムを備える。
半藤一利氏による大河講義が、幕末史を知っている人にも、知らなかった人にも、過去の大転換期を知り、今の日本を考える上で貴重な視点を提供する「幕末史」。ベストセラーの語り下ろし講義が、完全ノーカット版CD全集でついに登場!
講演収録:慶應丸の内シティキャンパス(2008年3月〜7月)
【半藤氏写真撮影:飯窪敏彦】

CD 河合隼雄連続講演「こころを処方する ユングの心理学」」
人の心を探究し続けた河合先生が語ったユング心理学の講演が初めてCDになりました!
臨床心理学の第一人者河合先生は、独特のユーモアとやさしい語り口で、悩みを持つ多くの人々に、悩みの解決法や生き方のヒントを与え続けて来ました。聞く人にとって、心のテーマについての様々な答えがこの講演の中に見つけられるでしょう。

CD 河合隼雄講演選集「現代人とこころ」

CD 山折哲雄講演選集 日本人の心と祈り
宗教学に民俗学、さらに美空ひばりについてまで、幅広いジャンルの語りを集めた山折哲雄氏初のCD講演選集が発売に!!山折ワールドを存分にお楽しみいただける、自信のラインナップです。

朗読版 仏教文学名作選
伝来以来、わが国の生活と文化に大きな影響を与え、人々の心の支えとなってきた釈迦の教え、仏教。庶民の悩み、苦しみ、そして希望や喜びなどをテーマとする作家は、この仏教をモチーフに瑞々しい感性と豊かな表現方法で、多様な文学作品を数多く生み出し、私たちの心を和ませ、感動を与えてきました。これが広く「仏教文学」と言われるものであり、仏教を信ずる、信じないに関わらず、人類普遍のテーマに応え、人々のこころに迫るものです。
 本シリーズ第一回刊行では、近代文学を代表する十五人作家の作品を「朗読」でお届けします。声を出して読むことで美しさや深みが増し、また朗読者の秀でた話法によって内容が豊富化されています。「素晴らしい心の風景」との出会いを、どうぞ十分にお楽しみください。

無文老師法話集 「禅を聴く」
昭和を代表する名僧・山田無文老師が語る、 仏法とは、禅的な生き方とは──。
再び聴くことができない、稀代の名僧無文老師の法話の数々。それがCDで現代に蘇りました。
禅宗の公案集(入門書)である無門関(むもんかん)より1遍、碧巌録(へきがんろく)と講演を各2遍収録。
昭和40年代の、無文老師の気迫に満ちた貴重な肉声をお聴き下さい。
音源・写真提供 禅文化研究所

CD 名僧たちの教え −祖師に学ぶ生き方の知恵
歴史上に名を残した名僧たちは、それぞれの時代をどのように生き、人々を救い、そして今なお親しまれているのか――。歴史と宗教に精通した6人の講師陣が、祖師の教えから学ぶ、現代でも活かせる生き方の知恵を語る。

続 元気法話〜寂庵にて〜 1巻 心に寄り添う
京都・嵯峨野にひっそりとたたずむ曼陀羅山寂庵。その中にある四十畳敷の道場、サガノサンガで「法話の会」は行われています。
抽選で選ばれた約二百名だけが参加できる「法話の会」は、寂聴さんが一人ひとりと真正面から向き合う貴重な場。あたたかな雰囲気を臨場感たっぷりの映像でお楽しみください。
第1巻 心に寄り添う (収録時間 67:22)
ふさぎこんだ心に風がスーッと吹き通ります。
希望を持っていれば必ず状態は良くなる!
ふさぎこんだ心に風がスーッと吹き通ります。 誰もが皆、理不尽な仕打ちや不意の不幸に襲われて悲しみを抱えています。それは決してあなただけではありません。強くやさしい寂聴さんの言葉が、あなたの心にそっと寄り添い励ましてくれます。
「今が どん底 なら後は上に上がるしかない。
決して絶望しないでください。」
「生きるということは、色々な 縁 が結ばれるということ。」
「幸せ も、哀しみ も、同じ状態はずっと続かない。
明日どうなるかわからないのが人生です。」
「死ぬまで、私たちは 変われる と信じてください。」

続 元気法話〜寂庵にて〜 2巻 切に生きる
京都・嵯峨野にひっそりとたたずむ曼陀羅山寂庵。その中にある四十畳敷の道場、サガノサンガで「法話の会」は行われています。
抽選で選ばれた約二百名だけが参加できる「法話の会」は、寂聴さんが一人ひとりと真正面から向き合う貴重な場。あたたかな雰囲気を臨場感たっぷりの映像でお楽しみください。

第2巻 切に生きる (収録時間 65:13)
毎日を自分らしく笑顔で生きるためのヒントが溢れています。
長生きするより“今”を生きよう!
毎日を自分らしく笑顔で生きるためのヒントが溢れています。
人間誰しもいつかは死ぬ―その現実を受け止めて覚悟を決めれば、過ぎ去った昨日やまだ見ぬ明日に思い煩っている時間がもったいなく思えませんか。今、この瞬間を精一杯生き切るパワーを寂聴さんからもらいましょう。
「人生には まさかの坂 がある。
その坂を私たちは乗り越えなければいけません。」
「どうせいつか死ぬのなら、死ぬまでの間、
自分の好きなことをして生きたいじゃないですか。」
「自分の中にある 煩悩 の火を鎮めましょう。
心が安定すると正しい判断ができます。」
「あの世があるかどうかわかりません。
でも、 魂 は一番愛した人の元にあると思います。」

瀬戸内寂聴 一期一会 DVD全3巻セット 特別特価版
瀬戸内寂聴さんの、一言ひとことに納得、生きる勇気と希望が湧いてきます。
うれしいことも、悲しいことも、つらいことも、全部それが人生。寂聴さんだから答えてくれる生き方処方箋。悩み相談の「とっておき映像」です。
「寂聴の人生相談室」の映像が待望のDVDになりました。生活苦、対人関係、虐待、嫁姑の問題…毎日の生活の中で生じるいろいろな悩み事に寂聴さんならではの温かくそしてユーモアもいっぱいの視点で答えてくれます。京都・寂庵のみならず滞在先のホテルなど、リラックスした場所でのインタビュー形式の映像ですので、法話と異なり、肩肘はらずに寂聴さんと面と向かってお話ししているような雰囲気でご覧いただけます。
あなたの、心の悩みが少しでも軽くなりますように……そしてこのDVDが毎日の生活のちょっとした生きるヒントなりますように…。

瀬戸内寂聴「いのちの説法」
必聴!笑って、泣いて、癒される。元気と勇気の泉。
瀬戸内寂聴さんが庵を構える、京都は嵯峨野の「寂庵」。
教えを請うために集い堂内を埋め尽くす、よるべなき人々を前に「いのち」について寂聴さんが力強く語ります。
心の中を見通す深い言葉に頷いて、善男善女と共に人間の愚かさを笑い飛ばせば、ふさがった気分も晴れて、力が湧いてくるでしょう。
寂庵で収録した最新の法話集です。


CD 文藝春秋 文化講演会U幸いなるかな人生
待望の第二弾登場!
人生に想いあり、想いに言葉あり、言葉に力あり。
『菊池寛生誕百年記念 文藝春秋講演会』の秘蔵記録をCD化。大好評の第一弾〜知られざる講演録〜に続き、この第二弾では『言葉の力』を強く感じる講演を選りすぐりました。
・松本清張と江藤淳が人間味たっぷりに菊池寛の人となり、そして芥川賞の生々しい舞台裏を語る。・テレビの顔とはひと味もふた味も違う、文学者としての感性を十二分に吐き出した、藤本義一。・同じくブラウン管の人気者も、その軽妙なキャラクターとは違う深い陰影、そして人生観を見せる逸見政孝。・多くの伝統芸を評してきた江國は、そのひきだしから、プロフェッショナリズムの真髄を探り出し、その中に「引き際」の美学を見つける。・いかにしてドキュメント作家は社会の襞に埋もれた真実を掘り出し本にしてゆくか、手に汗握る軌跡を語る、上坂冬子。・当代きっての劇作家・井上ひさしの講演は、あたかも会場すべてがひとつの舞台。爆笑につぐ爆笑で「むずかしい事はやさしく、やさしいことは深く、深い事は愉快に」の名言そのままに。
言葉の楽しさ、美しさ、深さ、やさしさ。聴くだけで良く分かる、納得できる、人間が成長する。そして人生が豊かになる。そんな講演ばかり集めた第二集です。

CD 文藝春秋 文化講演会V 人間賛歌
大好評シリーズ第3弾文人、大家が自らの言葉で語る文学、歴史、人生。伝説の名講演、待望のCD化!
昨年の特集「心に灯がつく人生の話 今こそ聴くべき名講演」から始まった講演会CDシリーズ。最新刊、第三弾は「人間賛歌」をテーマに七名の人気作家を迎えました。
宮本輝さんの講演は、さまざまな障壁を乗り越えながらも作家の宿命に立ち向かう過程を、上品な関西訛りで聞かせ、真摯な作品群からは想像できない茶目っけに魅了されます。
浅田次郎さんの講演は、高度成長を支えたサラリーマン達に贈る人生訓。体に染みついた「労働の美徳」からいかにして解き放たれ幸福になるか、自身の体験談や明治の社会背景、中国古典の引用など交え、真面目に、明るく伝授してくれます。
村松友視さんは、人間の人間らし行動を集めたスナップショットのような講演。肩肘張って生きてきた人の心の凝りをほぐし、肩の力を抜くマッサージと言っても良いでしょう。聞き終われば固苦しい心など、どこへやら。
阿川弘之さんは、努力で身につけられないユーモアの「センス」:についてレクチャーする講演。戦時の逸話から万葉集、吉田茂から井伏鱒二まで、豊富な引き出しからユーモアの源泉となるアイロニーの何たるかを取りだします。
永六輔さんは、郷土と長寿の関係を論じます。初めは襟を正していた観衆も、いつしか六輔話術にはまり爆笑に次ぐ爆笑。腹を抱えて笑い、しかも「幸せに老いる方法」までわかる。
なかにし礼さんの講演は、満州引き揚げ体験や、作詞家人生、愛八とと出会い小説を書き上げるまでの旅路をドラマチックに綴ります。なぜ人には歌が必要なのか?歌論としても一級品です。
長部日出雄さんの講演は、自らの前半生を紹介しながら「自分とは無いか」ということを実に温かい津軽弁で論じます。定年後の生き方に悩む人に贈る、最高の応援歌です。
こうして紹介した講演は、そのどれもが「幸せ」「自身」「笑い」の本質に、短い時間で迫ります。講演には、小説とはまったく違う作用があります。話し言葉は正確な情報を伝えるのに適していない代わりに、テーマについて端的に、直感的に伝えるのに最も適しています。つまり、作者の気持ちが手に取るように分かるのです。話し言葉には聴く人すべてに伝わる、立体的な感動があるのです。作家の言霊が心の垢をこそげ落とし、好奇心に灯をつけ、心に新風を吹き込むはずです。

CD 文藝春秋文化講演会W ああ、大陸よ!
争い、過ぎて半世紀。文化伝来、はるか千年。寄せる想い、いまでも。大好評シリーズ第4弾
私たち日本人が中国に対して持つ、複雑な感情はどこから来たのでしょうか。どこへ行くのでしょうか。文春文化講演シリーズ第四弾は、広大な中国大陸に寄せる様々な想いを綴ります。作家たちの声を通して、私たちの心に映る大地の虚像を見つめてみましょう。その向こうに日中関係の実像が見えるかもしれません。

文藝春秋 文化講演会5 時の語りべ
いまむかしをペンで旅する人気の歴史作家・時代小説家たちが胸中を明かします。
各界の泰斗が自らの言葉で語る、文学、歴史、人生…。文藝春秋主催による伝説の名講演をCD化した『文藝春秋文化講演会』第5弾は池波正太郎を筆頭に、いまむかしをペンで旅する人気の歴史作家・時代小説家たちが登場。作家の眼だけがとらまえた真実、その胸中を明かします。

稲盛和夫講演集「幸せになるための生き方」
利他の心とは何か?……仏教に学んだ稲盛氏が語るその秀逸な人生哲学!
先年、再建を引き受けた日本航空でも奇跡的といわれる経営改善をもたらした「平成の経営の神様」は、若い頃から仏教を学び、自らの生き方に活かしてきた。各地で開催された稲盛氏の講演の中から、「人生いかに生くべきか」というテーマに沿った講演を選び出した「決定版CD集」(全6枚組)。2014年までの五つの講演で構成しました。

講師紹介
稲盛 和夫(いなもり かずお)
1932年鹿児島県鹿児島市生まれ。1955年鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカー・松風工業に就職。1959年京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。1984年、電気通信事業の自由化に際し、第二電電企画株式会社(現KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問となる。2010年、日本航空会長に就任。2015年名誉顧問となる。一方、1984年には私財を投じ稲盛財団を設立し、理事長に就任。同時に国際賞「京都賞」を創設。他にもボランティアで、全90塾(海外34塾)11,100人余(2016年8月現在)の若い経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注ぐ。

CD 文藝春秋 文化講演会〜知られざる講演録〜
(永久保存版)秘蔵講演は、読んで胸打ち聴いて心おどる。 特集「心に灯がつく人生の話、今こそ聞くべき名講演」のオリジナル音源 文藝春秋の倉庫に眠っていた、謎のテープ。それは『菊池寛生誕百年記念 文藝春秋講演会』と題した大プロジェクトの秘蔵記録だった。’88年から全国40か所以上で開催され、多くの人気作家が参加。笑いあり、涙あり、驚愕の告白あり…その内容はまさに「事実は小説より奇なり」!文藝春秋本誌特集『心に灯がつく人生の話 今こそ聞くべき名講演10』に掲載された講演も含め、文人7名の講演をCD化。二十余年の歳月を経て、幻の講演会が甦る!


吉村昭 講演録 私の史実探究
記録文学の巨星が問う。歴史に「真」はあるか 人に「実」はあるか。
『戦艦武蔵』『桜田門外ノ変』『三陸海岸大津波』などで知られる、記録文学の巨星・吉村昭。 史料探索から取材、そして執筆までの仕事流儀を、手に汗握る話術で聴かせる。『戦艦武蔵』『桜田門外ノ変』『熊嵐』『闇にひらめく』『星への旅』…
「史談ではなく史実小説。『読書人』なら吉村さんを挙げる」(大河内昭爾)と評され、作品の信頼感、史実に即した説得力で尊敬を集めた吉村昭。平成23年の震災においても著書が注目され、『三陸海岸大津波』がベストセラーに。
文学者としては異色ともいえる、滅法面白い講演でも人気を博した。取材に裏打ちされた手に汗握る内容で聴衆に固唾を飲ませ、寄席で仕込んだ話術を以て溜飲を下げさせる。ありのままに歴史を伝える無類の語り部、吉村昭の講演録を聴けば、あなたも歴史の証言者。
プロフィール
吉村昭(よしむら・あきら)/昭和2年、東京・日暮里生まれ。妻は作家の津村節子。緻密な取材、深い探究心から生み出されたノンフィクション作品は「記録小説」と呼ばれ、いわゆる歴史小説とは別格の敬意を集めた。人間の内面を描いた純文学、災害の真実を伝える小説、幕末から明治の秘史・外交史に迫る歴史小説、飛行機製造や難工事の技術者を描いた小説、医学術と医学史に取材した小説、野生動物と人のかかわりを描いた小説、漂流民や逃亡者を描いたものなど、多くの作品が時の淘汰に耐え読み継がれている。平成18年没。


CD版 遠藤周作講演選集
講師 遠藤周作
『沈黙』執筆直後(43歳)に行なわれた、作者自身による『沈黙』論ともいうべき重要な講演から、『深い河』執筆に至る境地を語った最晩年の講演まで、カトリック作家が人生の節目に語り遺した「宗教と文学」。作家が晩年、「一人でそっと耳にする夜がある」と語っていた母・遠藤郁の聖歌も付した。

吟詠〜さだまさしの詩〜 朗読 大竹しのぶ
朗読 大竹しのぶ
大竹しのぶによる新しい“さだワールド”
「雨やどり」、「防人の詩」、「風に立つライオン」といった誰もが知るヒット曲だけでなく、オリジナルアルバムに収録された隠れた名曲を含め、言葉が際立つ作品を厳選して32篇収録。随所にその歌のメロディーもBGMとして盛り上げてくれます。時にロマンティック、時にドラマティック、また時にシリアス…さだまさしの歌詞はまるで一冊の本のよう。この素晴らしい歌詞を類まれなる表現者 大竹しのぶが詩として朗読します。個人的にもさだまさしと親交の深い大竹しのぶの豊かな表現力と優しさと強さを併せ持った声が「命」「時間」「心」をテーマにしたさだまさしの世界をさらに深め拡げます。

百人一首〜恋の歌〜 (2枚組)
“日本人のこころ”が刻まれた
「百人一首」の世界を音楽とともにお届けします。
「今の心で読む『百人一首』」
加賀美幸子
『百人一首』『小倉百人一首』は、7世紀半ば「大化の改新」のころから13世紀初頭の「承久の乱」のころまでに作られた、まさに王朝時代の和歌を王朝時代末期を生きた藤原定家が選び、編んだアンソロジーです。
その後、今にいたるまで、時代を超えて多くの人々に親しまれてきた『百人一首』
…昔を振り返るというより、今の時代「どう読み、どう捉え、どう味わうか」…日本語の響き、豊かさ、一首一首の歌の力によって、私たちは新たに突き動かされます。
年齢も道のりも違う私たちが、どの歌に共感し、どう読み取るか…恋の歌が多い『百人一首』ですが、そこには作者ひとりひとりの生き方がにじみ、溢れ、今に続く「生き方の鍵」を知らせてくれるのです。(後略)

《洋楽編》の楽曲について
森本恭正
 今回、縁あって―『百人一首』恋の歌―の企画に参加させて戴き、二枚組CDとしてここに納められた歌の半数、25首に付曲することになった。選曲にあたっては、歌の意味や語感に留意しつつ、私が、その四半世紀に渡る渡欧中に作曲した作品から厳選し、さらに吟味を重ねてそれら作品の一部を使った。ヨーロッパでルネサンスが勃興しはじめた13世紀前半、藤原定家によって編まれたとされる小倉百人一首と、私の音楽にもし関連があるとすれば、それは、最後の1曲を除いて巧みにバロック以後(17世紀以降)の音使いを避けていることだろうか。(後略)

―『百人一首』恋の歌―
その企画意図と音楽について
公益財団法人日本伝統文化振興財団
藤本草
 このアルバム―『百人一首』恋の歌―は、古(いにしえ)の和歌に詠われた人が人を恋い慕う思い、その切なく哀しい言葉に、音楽を寄り添わせたらどのような作品になるのだろうか…、というアイディアから誕生しました。
 洋楽器のトーンとメロディによって、歌人の魂を繊細な絹織物に包むようにその心象風景が描かれたCD第一巻。そして、現代から遥かな時を隔てた中世の、雅(みやび)な宮廷で和歌が詠まれたその瞬間を見詰める眼差しのように、日本古来の伝統音楽の調べが歌人のことばを彩るCD第二巻。
 そのいずれも、今も変わらない移ろいやすい恋心が、まるで影絵のような音楽の濃淡と揺らぎによって表現されています。(後略)


★DVD 成功する 感動の校内合唱コンクールのすべて

三曲合奏大全集

◆生田流(CD25枚セット)歌詞カード・ケース付
◆山田流(CD17枚セット)歌詞カード・ケース付

この『三曲合奏大全集CD版』は、既刊のカセット版『三曲合奏大全集(正・続)』を再構成し、デジタルCD化したものです。
注目商品です。



CD 小沢昭一の日本の放浪芸
完全復刻版。
後世に手渡す道の芸街の芸。
二十世紀ドキュメント・レコードの金字塔。

@CD「日本の放浪芸」 小沢昭一が訪ねた道の芸・街の芸
ひとりの俳優が「芸」のふるさとを求めて足と情熱で蒐めた記録!
一年有余にわたる日本縦断現地録音!
昭和46年度日本レコード大賞企画賞受賞

ACD「又日本の放浪芸」 小沢昭一が訪ねた渡世(てきや)芸術
かって芸能を育んだ香具師の世界にいまなお残る芸の血筋を追求して!
日本縦断現地ステレオ録音!
昭和48年度芸術選奨受賞

BCD「また又日本の放浪芸」小沢昭一が訪ねた旅僧たちの説法 節談説教
小沢昭一がまた又訪ねた日本のフシと語りのふるさと新発見!
落語、講義、浪花節・・・・話芸の源流を寺院の説教にさぐる
CCD小沢昭一が訪ねた「能登の節談説教」
小沢昭一・シリーズ秘蔵の3作品の中の「能登の節談説教」
貴重な未発表音源をCD化!
今なお命脈を保つ放浪の至芸を、現地デジタル収録した圧巻の一枚!
DDVD 小沢 昭一の「新日本の放浪芸」〜訪ねて韓国・インドまで
放浪芸シリーズの金字塔!
唯一の映像作品を待望のDVD化!
1986年 AVAグランプリビデオ部門優秀作品賞受賞

お客様の声
いつも素晴らしい商品を紹介していただきありがとうございます。
今回の「日本の放浪芸」は最高でした。
一週間かけて聞き終えましたがスゴイ作品です。
これからも良い作品があればどんどんご紹介下さい。本当にありがとうございました。
(栃木県 M・T 様)

先週、実家の両親と、南紀方面に旅行に行って来ました。観光地を数箇所回りましたが、母親の「道成寺の絵解き説法を聞きたい」との希望で、和歌山県の道成寺にも寄りました。若いお坊さんの説法でしたが、それは楽しいお話でした。
旅行から帰った晩、道成寺の絵解き説法に関してネットで検索してて、御社からDVDが出ている事を知りました。こんな時、ネットは便利です。
「もう1度見てみたい」と思い、自分のと母親の分の2枚を注文させて頂きました。 届いたDVDを早速拝見しましたが、内容は勿論の事、画像も編集も良くて、大変に満足しております。道成寺で見たのは、丁度1週間前の水曜日でした。
これから実家に行って、母親に渡してきます。
(名古屋市 O・H 様)

CD現代短歌朗読集成
好評発売中!
与謝野晶子、斎藤茂吉、北原白秋から俵万智まで1010首を収録。
現代短歌を代表する歌人52人が、自作を朗読する貴重な肉声を聞ける、
歌人、短歌愛好家はもちろん、日本文学に関心を持つ方々必聴です!!

CD万葉秀歌を旅する
奈良の初瀬・桜井や飛鳥・山の辺の道へ、遠くは、瀬戸内海や大宰府、 そして越の国、信濃、東国まで。万葉人の心を求めて旅し、土地土地で歌われた秀歌を味わう。
各巻のCDでは6〜7首を取り上げ、中西進先生による歌の詠みと解説、その歌が生まれた土地の風土や歴史についての先生の語りを収録しています。テキスト(72頁)には、歌の本文と現代語訳、ことばの解説、詳細な地図、カラー写真などを収載しています。


CD 金子兜太 俳句の古典を読む─芭蕉 蕪村 一茶 子規─
俳句のこころを説く名講義
四人の偉大な俳人たちがそれぞれの人生の節目に書き残した書、『野ざらし紀行』(芭蕉)『新花つみ』(蕪村)『七番日記』(一茶)『仰臥漫録』(子規)―。その四つの古典を現代俳句の世界をリードし続けた俳人・金子兜太先生が読み解き、偉大な俳人たちの本質と俳諧の真髄を説いた名講義シリーズ。
芭蕉の詩へのもとめの初期的な、しかし大きな転機となった「野ざらし紀行」や、蕪村晩年の自在な詩境の展開を示す「新花つみ」や、壮年期の一茶が、活気をもって動きまわり、句作りしていた「七番日記」、さらには、死にちかく、若き子規がその有り態をさらけだして止まらなかった「仰臥漫録」といった、その人の生涯のなかで、節目となっている古典を、私流の読み方で読むことにした。  ―金子兜太

渡部陽一の世界名作童話劇場 日本篇
独特の話し方で人々を魅了し続ける戦場カメラマン「渡部陽一」がじっくり名作童話・昔話を読み語る。清潔感あるローテンポの語りで「桃太郎」「花咲じいさん」「かぐや姫」「おむすびころりん」を読む。語りつがれてきた素晴らしいお話を聞いて学ぶだけではなく、聞くものを夢の世界へいざなう究極の癒し語りCDの誕生。
幼い子供への教育に最適であり、乳幼児から大人まで高いリラックス効果を期待できます。
また、各お話の場面場面で流れる音楽は、日本のJAZZシーンで活躍し、数多くのアーティストをプロデュースする「青柳誠」が担当。

初回生産限定盤には渡部陽一が自身の体験をもとに、子どもたちに向けて書いたやさしいメッセージ「やりたいこと やってみよう」を収録。

中勘助・銀の匙(朗読:加藤剛)
漱石を驚嘆させた名作!
夏目漱石の教え子であった中勘助が自らの少年期を生き生きと綴った物語。
子供特有の繊細さを脚色のない描写と、独特の比喩で織り上げた物語に、素直で嫌みなく響きの良い文章に、漱石は驚嘆し、絶賛した。
その永く読み継がれてきた作品を、名優・加藤剛が優しく穏やかに、そして軽やかに朗読。
聴くにつれ、かつて見た懐かしい風景がありありと思い描かれ、少年の清らかな感性に胸の奥が熱くなります。

藤沢周平 傑作選
江戸の情景が目の前に活き活きと浮かび上がる、それが朗読。
藤沢文学の魅力が際立つ珠玉の14篇。心にしみる朗読で贈る、聴く傑作選。映画の原案となった「たそがれ清兵衛」や「祝い人助八」をはじめとした名作を厳選。倍賞千恵子、すまけい、奈良岡朋子、柳家小三治など、作品にふさわしい郎読者を揃えてCD全集化しました。登場人物や情景が目の前に活き活きと浮かび胸に迫る、聴く感動は朗読でしか味わえない世界です。



イタコ 中村タケ
平成25年度(第68回)文化庁芸術祭(レコード部門)優秀賞
有り難い 一心
昔ながらの伝統を守って巫業を行う最後の世代
1932年生まれ 青森県八戸市在住
イタコ 中村タケ
「オシラ遊ばせ」「口寄せ」「呪い(まじない)」など中村タケが記憶する61の唱えごとを収録した音響映像と音声の記録集です。
すべての唱えごとを文字起こしした解説書付き。
ここに、青森県八戸市南郷区存在のイタコ、中村タケさん(1932年生まれ)の持つ唱えごと音響映像(音声と映像)に解説書を添えた、記録集『イタコ 中村タケ』を お届けさせていただきます。伝統的な修行を経て、長年に亘ってイタコ所業を日常的に行っている数少ないひとり、中村タケさんが記憶・伝承する61の唱えごとを収録しています。
(中略)
「声の力」とういうものに魅せられて、長年、音楽や伝統芸能の分野で数多くの「声の音楽」の記録・保全に携わってきた者たちがチームを作り、ひとりのイタコ、中村タケさんに的を絞って、タケさんが記憶・伝承する唱えごとの全てを音響映像によって記録しようとしたのが、この記録集です。
(中略)
本集では、そのような一貫した儀礼は無論のこと、儀礼を構成する個々の唱えごとをも、音響映像という見える形で、謂わば「生きたかたち」として収録していますので、イタコの唱えの有り様の全容が、一目瞭然にお解りいただけるものと考えています。
(中略)
本記録集が、これからのイタコ研究のみならず、伝統芸能や音楽史・文化史の分野で少しでもお役に立ち得れば、望外の幸せです。
発刊にあたって 中山一郎 2013年10月記(イタコ 中村タケを記録する会代表)より
■企画・構成・監修/中山一郎
編者
小島美子(国立歴史民俗博物館名誉教授/日本音楽史)
KojimaTomiko
薦田 治子(武蔵野音楽大学音楽学部教授/日本音楽史・琵琶楽)
Komoda Haruko
沢井邦之(イタコ研究者/情報通信学 故人)
SawaiKuniyuki
角美弥子(北海道教育大学特任准教授/文化政策・文化財政策)
SumiMiyako
中山一郎(元大阪芸術大学芸術学部教授/音楽音響学・映像民俗学)
NakayamaIchiro
解説と詞章
第1章 はじめにーイタコの商売ー
第2章 《オシラ遊ばせ》
第3章 《口寄せ》
第4章 《マジナイ》と《ウラナイ》
第5章 その他
【寄稿一】死者との再会
山折哲雄(国際日本文化研究センター名誉教授/宗教学)
【寄稿二】消えゆく文化の記録を今こそ!ー『イタコ中村タケ』の公刊に寄せてー
佐々木宏幹(駒沢大学名誉教授/宗教人類学・文化人類学)
【寄稿三】日本人のゆたかな精神世界の記録
小島美子(国立歴史民俗博物館名誉教授/日本音楽史) 発行:イタコ中村タケを記録する会(代表中山一郎)

小沢 昭一 「唐来参和」
【追悼企画】 俳優・小沢昭一の真骨頂! 伝説の一人芝居を記録した貴重な映像を初DVD化
全国津々浦々、660回の旅公演・・・
俳優・小沢昭一が“引退興行”と称して、18年演じた一人芝居を初DVD化。
1988年2月26日、新宿・紀伊國屋ホールにて収録。
酒に酔うと他人の意見の逆を行く癖があるばかりに、御高家吉良家の用人から妻を吉原の女郎に身売りして長崎じぇ蘭学修行→浮世絵の腕のたつ印刷職人→黄表紙の洒落本作家(戯作者)唐来参和として名を成すが、女郎の年期の明けた恋女房との祝言の席上、酔った挙句の口論から忽ちその場で女房を吉原裏通りの小見世に叩き売って、その足で女郎屋の婿養子となる。すべての行動の原理が“損得”どころか、酒に酔うと他人の意見の逆を、逆をと行く反対癖。
あべこべ・ひっくり返し・逆立ち。とにかく逆の方向へ行ってしまい自分の気持ちがどういう仕掛けになっているのか自分でも分からず数奇な運命を辿る男と女の物語。

唐来三和 とは
2012年12月10日に惜しくもこの世を去った、俳優・小沢昭一が、“引退興行”と称して、1982年からの18年間にわたって演じ続けた一人芝居。原作は、井上ひさし氏の「戯作者銘々伝」。
公演数は全660回に及び、そのすべてを一人で演じきった。

一瞬も見逃せない教科書
いとうせいこう (作家・クリエーター)

名優にして俳人、また稀代のラジオパーソナリティでもあった小沢昭一は1982年、自分一人だけが座員である「しゃぼん玉座」を設立。そして、その年からいきなり“引退公演”を始め、その後、なんと18年間の長きにわたって一人芝居を演じ続けた。
 右の記述を簡単に読み飛ばしてもらっては困る。座員がたった一人? 設立直後に引退公演? なのに18年? この反骨、ユーモア、いかがわしさ、潔さのすべてに小沢昭一
の生き方が反映しているのだから。
 演目は盟友の井上ひさし「戯作者銘々伝」から『唐来参和』。江戸の戯作家・参和のまさに“反骨、ユーモア、いかがわしさ、潔さ”に満ちた人生を一人語りで描いた作品である。
 当然素直には始まらない。第一部はいきなり小沢のフリートークである。時事ネタなど縦横にはさみながら、しかしこれが聞かせる。名人芸である。つまりは落語の枕のもじりなのだが、笑わせる感心させる考えさせる、そして何より語り手を好きにさせる。するすると客の心に入っていって愛されてしまう。
 芸人というものの根本がここにある。とうてい私などには真似出来ないが、しかし片鱗だけでも身につけたいと願う。まず第一に、かわいらしい。と同時に自由な発言をする。観客とは別の世界で生きているのだとわからせる。だから客は知らぬ間に憧れてしまう。
 客をつかみきっておいて、小沢昭一はまたするすると第二部に入る。まさかと思う人物設定である。それまでの語り手は役の中に移動し、ある意味で客を突き放す。好きな人につれなくされた一瞬の不安と共に、客は小沢の世界を追いかけざるを得ない。そこに第一部でのフリートークで知った江戸時代の知識がじわじわ効いてくる。
 これをよくDVD化してくれたものだと思う。名人たちの芸は古来よりどのような構造を持ち、どのような手練手管で実行されてきたかの、これは一瞬も見逃せない教科書である。
 だから芸人はみな観なければならない。
 そして観客も名人とはこのレベルなのだと知っておかなければ、芸人を育てられない。よい芸を楽しめない。
 いや、俺も芸人のはしくれだから、買い占めて誰にも観せない方がいいのかもしれない。

唐来参和について考える
矢野誠一

小沢昭一畢生の代表作『唐来参和』だが、これも「ひとり芝居」という通常のカテゴリーに組入れてしまっていいのだろうか。告別式で弔辞を述べた加藤秀俊は、前人未到というより未踏の成果をあげた小沢昭一の放浪藝研究を、社会学でも、民俗学でも、藝能学でもない、小沢学だと規定したのだが、その伝で言うなら『唐来参和』は、「ひとり芝居」というより「小沢芝居」そのものだった。 (中略) 幼い頃から慣れ親しんできた落語、講談、浪花節に加えて、萬歳、浄瑠璃、説教節から紙芝居やからくり、大道香具師の口上にいたる、ありとあらゆるこの国の話藝を内蔵した、小沢昭一の役者的教養に裏打ちされたものなのだ。 そして、「小沢芝居」に実った『唐来参和』の成果を観ることなく旅立った、早野寿郎のかげも見出すことができる。

ごあいさつ  小沢昭一 (公演パンフレットより再録)
(前略) 世に停年というものがありまして、肉体的、精神的、あるいは社会的にヒトのシゴトに限度ありと決めているようです。ちかごろはその限度も延長になってりしてもおりますが……。
私、もう、その年齢であります。いえ、私共のシゴトに停年なんてございません。停年どころか、役者に年齢なんてないよ、という方も沢山いらっしゃいまして、なるほど、なかにはバケモノという特例もないことはないのですが、私は、そういうふうに考えたり意気ごんだりするのがニガテで、「ヒトは年齢だけのもの」と思い定めるタチなんであります。むしろ、停年のない稼業なればこそ、「停年」を静かに、しかと受けとめたいのであります。
こんなふうに申しあげますと、バカに私がショボクレテルようにお思いかもしれませんが、実は、このところ気力充実、元気旺盛。さぁ、どう、円熟、枯淡とは反対の、しかも出来ることなら一道貫徹しない人生を送ろうかと意欲満々なんでありますね。
しかも舞台(しごと)の方は、自分で言うのもなんですが、エンディングがかかっているせいか、若い時と違って気合いが入っております。もっとも、肩の力だけは、もうそろそろ抜けたらなあと思っておりますが……。
お客さまの、御ひいき、お引き立てには、ほんとうに、涙とともに御礼申しあげます。

小沢昭一の二つの冒險  井上ひさし (公演パンフレットより再録)
(前略)
演出の長与孝子さんは演劇界では新人だけれど、ラジオドラマの世界では知らぬ人のない大立者である。安部公房さんがまだ新人作家のころ、いちはやくその才能を見抜いて、彼に連続ラジオドラマを依頼した。私はそのドラマを聞いて育ったうちの一人である。このように長与孝子さんは才能を掘り起こす才能に恵まれた演出家で、小沢昭一さんも無名時代から彼女と仕事をしている。フランキー堺、(作者としての)小野田勇、露口茂、藤村有弘……、みな然り。私もまたその末席を汚がす。小沢昭一さんは、そこで今回、彼女の舞台演出家としての才能を掘り出す方に回った。小説をそのまま舞台にのせるという冒険、そして新しい舞台演出家を世に出そうという冒険、この二つの冒険に小沢昭一さんが成功しますように。

あら、私困った……  長与孝子 (公演パンフレットより再録)
(前略)
今度舞台化された、この「唐来参和」と云う作品は、井上ひさし氏著「戯作者銘々伝」(中央公論)の中の一篇ですが、四年前にラジオで放送し、この時初めて唐来参和と云う作家の存在を知りました。パロディを得意とする、いやパロディだけしか書かなかった作家で、いかにも井上さん好みの、奇想天外な虚構性と、発想の滑稽さには、目を見張らされました。そして、この参和の性癖を推理し、それを要として一つの逆転劇を創出したこの井上作品は、そのあまりにも巧みな物語構成が、読み返す度に私を新たな興奮にひきこむのです。参和の女房「お信」の一人語りで進められるこの小説を、ラジオでも演じられた小沢昭一氏が、そのままの形で舞台化されたわけですが、一人芝居と云うより一人舞台と云った方がいいような、小沢さんの多彩な芸に接して、私は又々目を見張らされています。小沢さんの芸については、一寸やそっとで書き尽せるものではありませんが、話芸の名手と云われる小沢さんには、一種特有のリズムがあるように思います。所謂、西洋音楽にみられる計算可能なリズムではなく、独特のリズムなのです。今回は、江戸吉原の言葉や、黄表紙についての資料と云ったものを、「札」とか「スライド」の形でとり入れましたが、それを巧みに生かし乍ら、抒情に流れず、独特のリズムを作ってゆく小沢さんの話芸に、日々新たな発見を見出すのです。そう云う次第で、井上さんに触発され、小沢さんに教えられ、スタッフの人々の助力に支えられて出来上がったこの舞台なのです。


DVD 白川静の世界
あらゆる世代に伝えたい白川静の学問と生涯!
三千年をさかのぼる漢字の起源をつまびらかにし、東洋の精神を探り続けた偉業の研究者、白川静──。
その生涯と業績を紹介し、遺された講話を盛り込みながら漢字の生い立ちと構造を探るとともに、「祭り」によって日中の文化的類似性も明らかにした初めての映像版「白川静の世界」。最新刊のDVDシリーズ。
世も変り、時代の風尚も異なって、今では私の試みたような学問領域に遊ぶ人は、意外に少ないようである。東洋の問題を考え、わが国の将来の文化、また国語の将来を考える上に、この学問領域はことに重要な分野であるはずである。――白川静
(平凡社刊『回思九十年 私の履歴書』より)
「白川静」は奇人である。私以上に奇人である。白川静は詩人である。人麻呂の如く詩人である。白川静と言えば、「漢字」であるが、私は先生の『詩経』の訳に、甘く哀しく切ないものを感じる。学者である以前に先生は日本の叙情詩人である、と私は思う。それが「白川 学」を美しいものにしている。――梅原猛
※この商品は、平成16年に発売されたビデオ「白川静の世界 全三巻」をDVD化したものです。

プロフィール

加賀美幸子(かがみ・さちこ)
朗読

 昭和38年NHKに入局。夜7時のテレビニュースをはじめ、大河ドラマやドキュメンタリー番組のナレーション、インタビューや司会、朗読など幅広く活躍。特に古典は「百人一首」をはじめ、「源氏物語」「平家物語」「枕草子」「徒然草」「紫式部日記」「和泉式部日記」「更科日記」「古事記」「万葉集」「宇治拾遺物語」他を、放送にて原文朗読。また、「NHK全国短歌大会」「列島縦断短歌・俳句スペシャル」は、約20年にわたり担当し、現在もテレビ、ラジオ、講演などで活躍中。
 著書に、『こころを動かす言葉』(幻冬舎文庫)、『ことばの心・言葉の力』(小学館文庫)他。朗読CDに、『聞いて味わう「平家物語」の世界』(NHKサービスセンター)、『源氏絵物語』(ソフトバンククリエイティブ)他がある。